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JUNOSの設定についてまとめてみたTips_04

ノートにまとめていた内容を公式ドキュメントと照らし合わせてまとめ直しました。
今回はRouting周りのTipsです。

Routing Table Tips

・show route コマンドで各種類別のルーティングテーブルが表示される。
種類は以下の通り。

inet.0 IPv4ユニキャストテーブル
inet.1 IPv4マルチキャストテーブル
inet.2 RPFチェック時に使われるIPv4ユニキャストテーブル
inet.3 MPLSのLSP
inet.4 MSDP(Multicast Source Discovery Protocol)によるテーブル情報
inet.6 IPv6ユニキャストテーブル
bgp.l2vpn.0 BGPのL2VPNテーブル
bgp.l3vpn.0 BGPのL3VPNテーブル


・Routing Protocol別のPreference値は以下の通り。低い値ほど優先される。
※某IOSのAD値も記載します。

Direct
(直接接続なNW)
0
Local
(自IF)
0
Static 5 IOS:1
RSVP 7
LDP 9
OSPF(Internal) 10 IOS:110
IS-IS(Level1 Internal) 15 IOS:115(だったような…)
IS-IS(Level2 Internal) 18 IOS:115
RIP 100 IOS:120
PIM 105
Aggregateルート 130
OSPF(External) 150 IOS:110
IS-IS(Level1 External) 160 IOS:115
IS-IS(Level2 External) 165 IOS:115
BGP 170 IOS:20/200
MSDP 175

Static Route Tips

・routing-options配下で設定する。
・Next-Hopが非アクティブになるとエントリが消える。
・Next-Hopを設定する以外にルータ内部で破棄することができる(Null0的な設定ができる)

例
# set routing-options static route 20.20.20.0/24 next-hop 1.1.1.1
> show
 routing-options {
    static {
        route 20.20.20.0/24 next-hop 1.1.1.1;
    }
}

・next-hopオプションは以下の通り。

resolve Next-Hopが同じNWにいなくても到達性がある場合、
アクティブエントリとして登録できる
(IOSの場合は自動で登録される)
reject パケットを破棄する。Host Unreachableを返す
discard パケットを破棄する。Host Unreachableを返さない

Aggregate Route Tips

・設定はスタティックルートとほぼ一緒。routing-options aggtregate配下で設定する。

# set routing-options aggtregate route 20.20.0.0/16
> show
 routing-options {
    aggtregate {
        route 20.20.0.0/16;
    }
}

・集約対象となる個々のルートの内、1つ以上アクティブになっていないとルーティングテーブル上に登録されない。
・DefaultのNext-Hopはreject

【参考URL】
https://www.juniper.net/content/dam/www/assets/additional-resources/jp/ja/static-route.pdf