横浜539のブログ

技術ブログっぽい雑記。

VyOSを使ってみる① (VyOSビルド)

今の仕事に就いてからVyOSを扱うことが多いです。
VyOSはフリーで使えるソフトウェアルーターで、機能的には某C社OSや某J社OSと遜色なく動作するシロモノです。
ルーティングやメジャーなプロトコルの検証で役に立ちます。
自分がCCIEラボ勉強してた頃もこんな便利なものがあればよかったのに…。
それなりのハードにインストールすれば立派なルーターとして動作します。
AWSやAzureでも提供されてますが、あまり詳しくないので割愛。

フリーと言ってもISO形式で落とせるOSイメージは開発中の「Nightly build」と古い「Legacy LTS」となり、現行の「LTS」はサブスクに加入するか自分でビルドしなければなりません。

家で検証用にVyOSを使うこととしたので、現行最新版の1.3.3を自分でビルドしてOSイメージを作成してみます。

ビルド環境は以下の通りです。gitとDockerが必要となります。
なお私はWSL2を使いました。

OS: Ubuntu 20.04.5 LTS
git: version 2.25.1
Docker: version 24.0.5, build ced0996

あとは以下のコマンドを入れるだけ。

# docker pull vyos/vyos-build:equuleus
# git clone -b equuleus --single-branch https://github.com/vyos/vyos-build
# cd vyos-build/
# docker run --rm -it --privileged -v $(pwd):/vyos -w /vyos --sysctl net.ipv6.conf.lo.disable_ipv6=0  -e GOSU_UID=$(id -u) -e GOSU_GID=$(id -g) vyos/vyos-build:equuleus bash
# ./configure --architecture amd64 --build-type release --version 1.3.3 --build-by YOKOHAMA539
# make iso

できたISOイメージはvyos-build/build配下にあります。

$ ls -l build/*iso
-rw-r--r-- 1 root root 382730240 Aug 19 16:22 build/vyos-1.3.3-amd64.iso

一応ISOイメージをVirtualBoxに入れて起動まで確認してみます。
問題なさそうですね(VM作成時の設定値は次回で)

次回はインストールしていきます!

[参考URL]
https://docs.vyos.io/en/equuleus/contributing/build-vyos.htmldocs.vyos.io