ノートにまとめていた内容を公式ドキュメントと照らし合わせてまとめ直しました。
今回はConfigurationファイル周りのTipsです。
Configurationファイル Tips
・編集中のconfigはCandidate Configurationと呼ばれ、commitするまで動作に反映されない。
・起動後やcommit後のconfigはActive Configurationと呼ばれる。
・Candidate Configurationは3世代前までは/config/juniper.conf.X(1~3).gzとして、
それ以降は/var/db/config/juniper.conf.X(4~).gzとして保存される(設定による)
・Active Configurationは/config/juniper.conf.gzとして保存されている。
・rollbackコマンドにて過去Active Configurationとなったファイルを読み出せる。
・loadコマンドにて特定のConfigurationをCandidate Configurationとして設定投入する(要commit)
・その他いろいろ便利(以下コマンドにて説明)
# commit
Active Configurationへ反映する。
# commit check
構文上のエラーが起きてないかチェックする。
# commit confirmed [分]
指定した時間後にActive Configurationに戻る。
本設定とする場合は、もう一度commitコマンドを実行する必要がある。デフォルトは10(分)。
# commit at "時刻" //ex # commit at "2022-01-25 19:00:00"
指定した時刻にcommitする。
# commit comment "文章"
commit時のコメントを付与する。
コメントはshow system commitコマンドで確認できる。
# show | compare
Candidate ConfigurationとActive Configurationの差分が表示される(Active Configuration基準)
+:Active Configurationに足された設定
-:Active Configurationから取り除かれた設定
# load [オプション] [ファイルネーム(パス)]
特定ファイルのConfigurationを読み込む。オプションは以下。
merge:現在のCandidate Configurationに追加する。
merge terminal:show(階層)形式でコピペ追加できる状態になる。
set terminal:set~コマンド形式でコピペ追加できる状態になる。
override:現在のCandidate Configurationが破棄され、新たにCandidate Configurationが生成される。
# rollback [世代数]
過去世代のActive ConfigurationをCandidate Configurationとして読み込む。0から採番されている。なお、
rollbackの最大数はset system max-configuration-rollbacksコマンドで変更でき、
直近のrollback(/config/配下に保存されるヤツの)数はset system max-configurations-on-flashコマンドで変更できる。
# show | display set
Active Configurationを(階層形式ではなく)set~コマンド形式にて表示する。
# save [ファイルパスとファイル名]
Candidate Configurationを指定したファイルパスに保存する。当然ながら他メーカーのNW機器と意味合いが違う。
参考URL
https://www.juniper.net/content/dam/www/assets/additional-resources/jp/ja/commit-rollback.pdf
www.juniper.net
www.juniper.net